BARON'S - Custom and Original -
BARON'Sオーダーの事例
date: 2019年04月26日
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お名前は伏せさせていただきますが、当店のお客様の中でも、特に拘りや造詣が深い方で、実はスタッフとしても毎回お仕上がりが楽しみだったりします。
【写真1】
まず全体像がこちら。
撮影技術が未熟すぎて織柄のように見えますが、無地です。(携帯では綺麗に撮れてるのですが…)
ボールドルックのイメージが強い6釦1掛のダブルですが、現代的に仕立ててもなお、非常に男らしい雰囲気が出ますね。Vゾーンも広くなるため、ご身長のあるお客様に非常によく合っていました。
【写真2】
1枚目で表現しきれなかったお色はこちらが分かり易いかと。非常に綺麗なブルーです。
生地の色によく映える鮮やかなイエローゴールドの裏地に、生地マークと同色の縁取りを施しました。これだけ細く繊細な縁取りは、マシンメイドではまずお目にかかれません。
【写真3】
背抜き仕様なこともあり、縫い代の処理にも拘りが。
通常左右に割る背中心ですが、片倒しの上でここにも縁取りをしてあります。
裏からの見た目が非常に良いのがお分かりいただけますでしょうか。
しかし、それ以上に、この縫い代を押さえる手星というステッチが片側だけで済むため、表側から見た時も非常に綺麗な処理となっているのです。
ちなみに、お背中の裏地も抜かりなくパイピングしてあります。
【写真4】
写真1枚目の衿の返りも、陰影を見ていただければ立体感がお分かりいただけるかと思いますが、この袖付けも絶妙です。シワ一つなく、綺麗に前に振れていますよね。
実はこの生地、ジョン・クーパーを代表するドブクロスではなく、英国生地としても非常にハリコシの強いものだったりします。(トニックのような、と言えばピンとくる方もいますでしょうか)
この生地にこれだけの丸みや立体感を生み出すことは、やはり熟練した職人による経験と技術あってこそ。
今回はTシャツでのご来店でしたのでご着用のお写真はいただけなかったのですが、お見せできないのが非常に残念です。
お写真と文章だけでハンドメイドの魅力をお伝えするのは非常に難しいのですが、ここでご紹介しきれないところにもお客様はもちろん、スタッフや職人の拘りが詰まっており、正に『世界に一着』に仕上がりました。
お洋服が好きな方は、是非とも遠慮なく「拘り」や「我儘」をご持参のうえバロンズまでお越しください。
田中